REITと現物不動産の違い
現物不動産を買って家賃収入を得なくても、J-REITでいいんじゃないか?
現物不動産の表面利回りは3-5%台。
REITは1口10万円以下で買える銘柄もあるし、利回り4%のものを2500万円分買えば、年間100万円(税引き前)の分配金収入が見込める。毎月8万円の家賃収入を得ているのと同じで、不動産と違って売却もオンラインで容易にできる。
手軽さで言えば絶対REITなのだが、なぜこうも皆大家さんになりたがるのか。
現物不動産のメリット
1.借り入れができる
多分これが一番大きいですね。REITと現物不動産投資の違いとして。自分の信用力(年収500万の会社員など)を生かして、金融機関にお金を数千万とか貸してもらって、物件を買い、家賃収入を得る。
REITだとこうはいきません。REIT買いたいんですって銀行に行ってもお金は貸してくれません。不動産ならば、なぜかお金を貸してもらえる・・しかも低金利で・・。それが一番のメリットなんですよねええ。
最初の例で、利回り4%のREITを2500万円分買えば、年間100万円の分配金収入と書きましたが、これは2500万円ないとできませんよね。けど、現物不動産投資の場合には、2500万円なくても、できる可能性があるってことです。確かにでかい。
2.実物資産なので値動きがゆるい
新築マンションの時の家賃で永遠に借りてもらえるわけでは無いが、駅近・競争力のある家賃を提示できれば長く家賃収入を得られる。コロナ ショックで毎日サーキットブレーカーを体験したが、そんなことは実物不動産では起こらない。
3.運用利益(家賃収入)と売却益が見込める
さんざん人に家賃を払ってもらってローン返済が終わったら(終わってなくてもいいが)、手元に残った建物を売って売却益を得ることができる。オーナーチェンジってやつですなあ。
4.団体信用保険に入れる
ローンを組むと、団信に入らねばならないというあれは、投資のケースでもついてくるようです。多少金利が高くなるが、別で生命保険に加入するよりはかなりお得な感じで入れて、しかも金利に折り込まれているので完全経費。家族がいる方は保険料の節約にも使えるってことです。
現物不動産投資のメリットをまとめてみました。
冷静に見ると、「2」の値動きゆるいに関しては、REITもホテル系じゃなければコロナショックからの復活は早かったので、長ーい上昇相場の中にどっぷりな身としてはイマイチ実感がない。
「3」の運用利益と売却益に関しても、十分安いところで買えていればREITでも売却益は出ますしね。
やっぱり決定的なのは「1」の借り入れでしょうねー。今の金余りの状態だと、融資もゆるそうですし。大家さん的資産形成をしたいって人はまだまだ増えそうな気がしております。